C.BECHSTEIN

偉大な音楽家に愛されたドイツの名器、ベヒシュタイン

1853年にフリードリヒ・ヴィルヘルム・カール・ベヒシュタインがベルリンで創業して以来、ベヒシュタインピアノは、数々の偉大な音楽家に愛されてきました。
豊かな基音と温もり。豊かで独立したクラシカルな響き、高度な要求に確実に応える正確さ。
これこそが、ベヒシュタインの個性です。
リスト、ブラームス、ドビュッシー、ラヴェル、ラフマニノフといった偉大な音楽家にインスピレーションを与え続けたベヒシュタインの響きは、材料の選定から加工まで、伝統に根ざした職人の熟練した作業と幾度もの厳しい検査を経て、世に送り出されます。
多くの音楽家の要求に応えてつくられたベヒシュタインのピアノは、現代でも著名な演奏家に選ばれ、ピアニストの求める豊かで繊細な音楽表現を可能にしています。

ベヒシュタインの特徴

>>音の立ち上がりが速い

鍵盤を弾くと瞬時に反応します。
欲しいと思う瞬間に音が出てくるので、指の訓練に最適です。
多声部からなる音楽では、メロディー、内声部、伴奏部などを手前に出したり、遠くから聴こえるようにすることが可能で、音楽的な意味を素早く理解することが出来ます。
ベヒシュタインで練習していれば音楽的なアイディアを構築でき、演奏会でどのメーカーのピアノを弾いても安心です。

>>透明感ある音

ピアノの音が主張せず、あなたの「個性」が前面に出てきます。
一音一音に伝えたい意味を持たせられ、様々な色彩を空間に描くことができるのです。
その特性を実現するために、構造上数々の秘密が駆使されております。

>>音の減衰が比較的速い

この点は、特にスタインウェイと比較すると明らかです。
ピアノが20世紀に完成される過程(1860~70年)で、スタインウェイをはじめとする各メーカーは音量を追求する数々の工夫をしたことに対して、ベヒシュタインはより音楽的に、音の立ち上がりの速さと透明感のある音を重視したからです。
この工夫のヒントは、リストの演奏から得ています。リストの作品には、沢山の音が同時に打鍵される曲があります。
その一音一音がサロンできれいに聴こえて、強弱によって立体感をもって聴こえなければならないからです。
全部の音量が大きく、音の持続が長いとしたら、どの音が残っているか聴こえにくくなります。
減衰してゆくときの色彩感をコントールしようとすると、ペダルを多用しなければならなくなります。
そうするとペダルでは全部の音が消えてしまいます。
ピアニストの内田光子さんは、大原美術館所有のベヒシュタインに触れ、”音が消えてゆく時の美しさを表現できるピアノに久しぶりに出会えた”と述べています。(中国新聴1995年10月15日)
減衰が比較的速いとその分、音が混じり合いながら消えてゆく時の「色彩感」を出すことが出来ます。
印象派のドビュッシーはこの点を評価して”ピアノ音楽はベヒシュタインだけのために書かれるべきだ!”という言葉を残しているほどです。
メロディー、内声部、伴奏部などのラインとして立体的に描かれた演奏を、聴衆はきれいに分けて聴くことが出来ます。
心地よい、歌うようなベヒシュタインの音は、更に抑揚感と表現の幅を広く感じさせます。

>>音域のバランス感

同時にベヒシュタインサウンドは、オーケストラを意識した、「音域のバランス感」に支えられております。
力強く、しかし強調されすぎることのない低音、伸びのあるリリカルな中音、歌うような高音---それは現代の要求に叶う響きの理想的な特徴です。

おわりに

今日のピアニストの求める音の基準に対応するために、このベヒシュタインの魔法のような魅力は、魂を震わせます。
響きを立体的に構築できる、透明感がある、音域のバランス感、優美さ、音の立ち上がりと減衰、これらはすべてベヒシュタインならではの特徴です。

ご購入の相談など、詳しいご説明は、ベヒシュタイン取扱店オワリヤ楽器へお問い合わせください。

(株)オワリヤ楽器

0299-94-7020

ベヒシュタインジャパン公式サイト